NAFTAでのキモヲタのソナタ
最近、ビル・クリントンがオバマ擁護宣言を出しました。でも、私は孤独なまま、寂しくて死にそう。ああ、女の子はいないのだろうか・・・?このままじゃマジで・・・。
さて。久しぶりにニューヨークの友人に会いました。彼の学生時代のあだ名はスクービーですが、今はニューヨークのマンハッタンで、ネットワークアドミニストレーターとして活躍しています。そして、ロスの支部のネットワークを修理しに飛行機で飛んで来たのです。で、仕事の合間を縫って、ダウンタウンで私に会ってくれました。彼はわずか3時間しかない自由時間を、友人である私に使ってくれたのです。とてもありがたかったです。なにしろ私がテキサスに旅行して以来三年間も会ってなかったし、連絡も一年ぐらいとっていなかったので、突然のメールで、彼がロスにいるとのことなので、私は飛び上がりました。で、ダウンタウンのアイホップで待ち合わせをして、で久しぶりにスクービーに会いました。いやー、とても雰囲気が変わってました。まさにバリバリの仕事のできるニューヨーカーって感じでした。やっぱ成功してる人って雰囲気でわかるんですね。それも驚きの一つでした。

で、お昼ご飯をウェーターに注文し、食事をしながら、彼は最近マイブームでヨーガとガーデニングにハマってるとのことです。私の最近のマイブームはテレノベラですが、萌え系アニメは、マイブームではなく、あれは私の根本です。キリスト教徒にとってキリスト教が根本であるように、私にとっては萌えアニメが根本なのです。ま、私のことはさておき、スクービーの話題に戻しましょう。また、彼は、家族の話をしました。
「子供を作りたいんだが、妻が子育てはニューヨークではしたくないと言うもんで、だから今でも子供は作ってないんだよ。だから、子供を作るとしたら、ニューヨークからどこかもっと静かな環境に引っ越してからだろうね」
私は、その場で凍り付いてしまいました。ああ、もう子作りの話なんて。私なんか、まだ16歳、自分が青少年だから、結婚ましてや子供のことなんか考えたことがない、っていうか子供を一緒に作ってくれる女の人もいない。スクービーはほんとにファミリーガイになってしまったんですね。なんか違う次元に住んでますよ。かつては、一緒にビールを飲んで庭でタッションをした仲だったのに。もう、彼は、家族の将来を語ってるんですね。かつての友人たちはファミリーガイとなって、あっちこっちで出産の話が持ち上がる。同級生でもう小学生の子供を持ってる人さえいる。それは、やはり独身男性を孤立化させてゆく。やばい、私だけ取り残されてゆくっていうか、年を無駄に取って行く。ああ、はやく遺伝子工学を開発してほしい、そうすれば16歳に若返って女の子たちと恋をして永遠に青春を謳歌できるのに。そう、私が今一番欲しいものは、セックス、又は恋愛。キモヲタにとってはそれが最優先なんです。結婚や子供すら考えたことがない。でも、もし子供を作るとしたら、絶対に息子は嫌です。なにがなんでも、それはオフリミットなんです。娘じゃなきゃ嫌だ。大統領もクリントンとブッシュとみんな娘持ちじゃないですか?チェルシー、バーバラ、ジェニー。そして、オバマも二人の娘。あれこそパーフェクトな家族ですよ。でも、娘しか欲しくないって言ったら、女の人はだれも結婚してくれないだろうなぁ。いいよ、子供なんて、人口爆発を軽減するから、子作りをあきらめることは、ヒューマニティーのためになるんだから!それこそ、私がヒューマニストという証ではありませんか!

でも、結婚してる人は、恋愛経験がほんと豊富ですね。つまり色々な人とエッチした上で、最後の伴侶を選出しているわけですから。私の知り合いも、元彼と結婚しましたし。色んな男と付き合ってその仲で一番マッチするのを選んだわけです。つまり、自由恋愛による恋愛結婚なんです。でも、キモヲタは自由を行使することができない。なにせ恋愛経験がほとんどない、っていうか皆無です。しかし、このアメリカ清教徒倫理社会は、結婚こそが勝利とする風潮があるので、
「恋愛できなくとも、結婚さえできれば勝利者になれる」
という戯言を言ってるんです。だから、キモヲタに手助けしないんですよ。彼らは恋愛が勝利へのステップだということがわかってないんです。恋愛結婚が主流のアメリカでは、恋愛ができなければ、結婚できないんですから。結婚相手を探すんじゃなくて、まず恋愛相手を探さないと行けないんです。さもないと、ルーザーとして、そのまま一生を終えるハメになってしまうんです。

「娘一人に婿八人」と言うように、娘は結婚まで最低8人の男と恋愛してるわけです。そのなかで結婚する相手を決めるんです。「八」という数字は、「多くの、無限」を意味しますから、とにかく多くの男性と恋愛してから、そのなかから一番いいのを選んでいるんです。だから、恋愛は結婚よりも重要なんです。恋愛なくして結婚なしが今の制度なんです。つまり、セックスなくして結婚なし。スクービーも恋愛経験が豊富で、婚約するまでは、二股をかけてました。私は、
「なんだ、この野郎!」
と怒ったのを覚えてますが、内心、
「な・・なんて羨ましいんだ」
ととても悔しい思いをしました。「両手に花」ですからね。自由恋愛ですよ。でも、それだけ彼がモテるということですね。彼はなにしろ190cmで女にモテそうな顔をしてますからね。しかも、恋愛は自分から行かなくても女のほうからアグレッシブに声をかけて来たというのが多かったそうですから。ふざけやがって。私なんか、背が低いしキモメンだし、彼と並ぶと子供みたいですし。モテない男は、女一人ともエッチできないんですから。キモヲタなんて最悪です。だから虹コンになるしかないんです。ほんとサウダージですよ。ああ、私も自由を謳歌したい。しかし、この自由が謳歌できないために、私は千キロ単位で引っ越してますからね。一方、私の知り合いの女の子も、婚約するまでは二股をかけてました。まっ、自由恋愛ですからね。結婚とは違って、恋愛にセックスパートナーは一人じゃないといけないという法律はないんで、「不倫」にはならないし個人の自由ですからね。でも、女の子がたくさんの男を同時に持つことはいいですよね。私にもチャンスが出て来るじゃないですか。でも、同時に付き合っても二人が限界だそうです。
「三人になると時間とエネルギーを浪費してしまうから」
だそうです。まぁ、一日中恋愛だけしてればいいと言うわけにはいきませんからね。でも、そういう女の子がどんどん増えて欲しい。サマンサ・ジョーンズ並みのセックス解放を謳歌してほしい。「セクシャルパートナーは一人だけ」というふざけた言説を私は全霊を込めて叩き潰す運動に身を投じます。セクシャル革命は未だ成らずなんです!

で、スクービーにどうやったら女とセックスできるか、訊きましたよ。
「うーん、やっぱり会話においての演技力かなぁ?結婚詐欺師並みに嘘が上手くないと駄目」
「なにー?女は嘘つきが好きだってこと?」
「嘘つきは嫌いだけど、ウソをつかないとデートが上手くいかないっと言った方が正確かなぁ?」
「そんなぁ。性格が良ければいいんじゃないの?」
「残念ながら、それでいいと思ってくれる女性は大概結婚してるか、教会のシスターなぐらいだ。シングルの女性というのは、ほんと、頭が悪いんだよ。だからウソをついてスムースに会話を運ばないと、彼女らは信用してくれない。性格がマッチするかどうか以前の問題なんだ」
「そうなんだ、でもセックスに解放的な女だったら、大丈夫じゃないかなぁ?そんなふざけたゲームなんか、通り越してくれるんじゃ・・」
「いや、そういう女ほど、ゲームを重視するんだよ。サマンサ・ジョーンズなんかは例外の例外だけど、あばずれの女ほど、会話のやり取りは重視するよね。だから、ウソをつくのが苦手だと、女遊びもできない」
「でも、そんな嘘に満ちた会話がセックスの条件だなんて、セックスさえできればいいじゃないか。セックスは言葉を使わないコミュニケーションだし、ダンスでも会話をしながらダンスをするダンサーなんか見たことがない」
「偽りの会話を通り越したセックスをしたいのなら、サマンサ・ジョーンズを見つけることだね。でも、そんな女は、めったにいない。そんなことでセックスをしてくれるのは、娼婦ぐらいだ」
「でも、娼婦は、偽りの会話は必要ないけど、かなりの金額が必要じゃん」
「そう、『フリーカントリー』アメリカでは、当然フリーセックスもあると思われがちだが、セックスはフリーじゃないんだよ。アメリカの女は、デートするには、まず会話なんだ。偽りの会話という通貨で、セックスを買うようなもんだよ」
「ああ、そんなんじゃ、英語のアクセントがひどい移民とかはどうするんだろうね?」
「そう、それだよ。それが、シングルのアメリカ女のもっとも馬鹿なところなんだ。会話がスムースじゃなければ、女は男の性格すら判断してくれない。移民の男に対してはあまりにもハードルが高すぎるんだ。それが、移民の男をもっともアメリカに来て苦しめる原因だ。女っていうのは、違ったアクセントを聞くと、自動的にその男をコミュニティーの外部者と判断するんだ。そう思った時点で、女は色を失ってしまうんだ。それに移民は、普通のアメリカに生まれ育ったアメリカ人とは違う話しかただし、その文化的な型にはまっていない会話の仕方だと、女は奇妙に感じてターンオフしちゃうんだよ。だから移民の男は相手にもされないんだよ」
「でも、ニューヨークだと移民がいっぱいいるから、彼女らはそのアクセントに慣れてるわけだし、セックスしてくれるんじゃないの?それに彼女らの親が移民で、ひどいアクセントを話す親に育てられた人も多いんだし」
「そうなんだよ。慣れてはいるんだけど、セックスとなると、やはりアングロ・サクソンの敷いたアクセントじゃないと、やってくれないんだよ。友人としてはいいけど、セックスパートナーにはならない」
「それはどう考えても差別でしょう?」
「そうだ。だが、残念ながらそういう見えない掟が存在するんだよ。そしてビッチはそれに固守してる。だから、デートではアメリカの男のほうがはるかに頭がいいと思うよ。アメリカの男は、移民の女がアクセントを強く持ってようとも、それはセクシーに聞こえることもあるし、またキュートだと思うこともあるし、それがデートの障害にはならず、逆にデートを促進する起爆剤にもなったりする」
「ああ、なんでアメリカの女は、そんなにアクセントがある男を嫌がるんだろう?」
「ビッチだからだよ。アクセントのある男とセックスすることをイメージできないんじゃないかなぁ?アクセントをロマンチックに感じないんだろうね。唯一アクセントがあって大丈夫なのは、やはりヨーロッパの移民ぐらいじゃないかなぁ?」
「つまり、アメリカのマジョリティーである白人と親戚関係にあるヨーロッパ人?」
「そう、それならビッチでも許容範囲ってことだろうね。ただ、アフリカやアジア系のアクセントじゃ、ビッチはターンオンされないんだろうね」
「ああ、なんてことだ。私が女とエッチできなかったのは、やはり東洋系だったってこと?」
「いや、ヘルメスはいい奴だし、性格はいいし、女性も君の性格さえわかれば、エッチはしてくれるはずだけど、アメリカのビッチはどうしてもその実に下らないゲームというのをしたいからね。彼女らが人種主義者なんじゃなくて、そのゲームが実に人種主義のルールというのを持っている。だから、ゲームのルールにそぐわない人は自動的につま弾きにあうんだ」
「つまり恋愛市場から、排除されちゃんだね、私たちは。くっそー、だれだ、そんなルール作ったバカは!それにしても、なんでアメリカの女の子は、どうしてそんな腐ったゲームにこだわるんだろうか?」
「ビッチだからだよ。ドナルド・トランプみたいに『お前はクビだ!』って言える権限を持ちたいんじゃないかなぁ?サイモンのような厳しい審査員になって、マッチョ社会の男たちに復讐したいんじゃないかなぁ?女は社会で、発言権も決定権もそんなにないしね。女が絶大な決定権を持てるところって男女関係ぐらいだし。」
「でも、それが逆にマッチョ文化をより強固にしてることを気付いてないのかなぁ?」
「気付いてないよ、ビッチどもは馬鹿だから。頭が良ければ、そんなゲームしないじゃん、はじめっから」
「スクービーは、そのゲームはちゃんとクリアしたんだよね」
「あぁ、私は単にラッキーだっただけだよ。女からデートに誘ってくることが多かったし、私の付き合った女にビッチはいなかったし、ゲームすることなく、ちゃんと正直に自分を出しても大丈夫な娘たちだったから」
「あぁ、くそー、なんて羨ましい。お前、地獄に行ったらどうだ。そんな娘はアニメでしか見たことがないんだ!でも、それにしてもゲームの基準があまりにもひどい。アクセントがある男はそっこう帰れだなんて・・・。不公平だ。アメリカの男は世界の五大陸の美女とやりたいと思ってるし、移民の女だろうが、じゃんじゃん付き合うじゃん」
「そう、アメリカの男が移民の女と結婚するのはいっぱいいるけど、アメリカのビッチが移民の男と結婚するのは、あまり見たことがないからね」
「たしかにそう、っていうことは、アメリカの男と移民の女は冒険心があるってことだよね」
「おお、なるほど。言われてみれば、冒険心がないのはビッチだけだなぁ。だからかぁ?」
「それにビッチは、アメリカ男が移民の女をリードするならわかるけど、有色人種の移民男がアメリカ女をリードするとは想像できないんじゃないかなぁ。アメリカは男社会だし、白人社会だし。でも、オバマは父親が外国人で、母親がアメリカ人女だし、当時としては、もう最先端のアメリカ女だよね。オバマの母は、今のアメリカのビッチとは比べ物にならないほどすばらしい」
「そう、そうだよ!その通り。ほんと、そういう境遇に生まれた人物が大統領になるべきだよ。そうすれば、皮膚の色が違う大統領が出てくれば、デートにおいてもセックスにおいても、生活のあらゆる面においても、アメリカががらりと変わると思うよ」
「よく言ったよ、スクービー。だからこそ、私はオバマを心の底から支持してるんだ!」

***

さて、やはり今年は大統領選挙、アメリカではオリンピックよりも、大統領選のほうが盛り上がります。だから、当然、最後は政治の話題となりました。やはりスクービーは生粋なアメリカ人だけあって、政治的関心はすごい、とても熱意を込めて語ってくれました。アメリカ人はどんなに政治に関心がないと言っても、政治的なんです。政治を話だしたら、熱くなってしまうんです。
「スクービー、民主党の予備選挙でどっちに投票したんだ?」
「もちろん、オバマだよ。ヘルメスは?」
「クシニッチに投票しようと思ったけど、彼は辞退しちゃったから、グラベルに投票したよ」
「おお、いい選択じゃん。でも、ニューヨークではクシニッチもグラベルもどっちも投票用紙に載ってなかったんだよ。だから選択はオバマしかなかったよ。」
「ああ、そうなんだ?カリフォルニアでは、グラベルをちゃんと載せてくれたみたいだよ。で、ヒラリーには、投票しなかったの?」
「あれは、駄目。腐敗してる。たしかにオバマよりヒラリーのほうが国家レベルでの経験はあるけど、経験がある、イコール、それだけ長いこと権力にいるわけだから、腐敗もひどいと思うよ。だから、新しくクリーンなオバマに投票したんだ」
「へぇ、カリフォルニアとニューヨークでは、ヒラリーが勝ったけど、ニューヨークでのヒラリーとオバマの決戦はどうだったの?」
「ああ、とても近かったね。僅差だったよ、うちの会社でも、ヒラリー派とオバマ派に完全に分かれて、結構盛り上がったんだよ。もちろん、私はオバマ派だったけどね」
「へぇ、やっぱり女の人とヒスパニックはヒラリー派だったの?」
「いや、全国的にはそうだけど、うちの会社では人種もジェンダーも関係なく、まっぷたつにヒラリーとオバマにわかれてたけどね」
「へぇ、でもニューヨークはエリートたちブルジョア社会だから、やっぱヒラリー派が多かったと思ったんだけど」
「いや、それはステレオタイプで、ニューヨークのほとんどの住民は中産階級の平均的なアメリカ人で構成されてるんだ。まっ、たしかにニューヨークは通勤に車が必要ないし、地下鉄のなかで本を読む時間もあるし、それで、普通のアメリカ人よりは文化的教養が高いことはあるかもしれないけど」
「で、ヒラリーは、オバマの副大統領候補になると思う?」
「いや、ならないと思うね。オバマのチェンジに昔の古びたレジームの代表を入れるようなものだから、チェンジに歯止めがかかってしまうと思う」
「なるほど、でもオバマが大統領になると、人種的な意味合いでもチャンジになるのは、確かだよね」
「そう、その通り。今まで、ずっと白人がホワイトハウスを仕切ってきた。だから、今度はマイノリティーに大統領をやってもらわないと。もうその時期が来てると思うよ。だって、アメリカの理想は多文化だし、その多文化人を代表するオバマが大統領になってくれれば、シンボル的にも、またすべてにおいても、アメリカというものが変わると思う。あの人こそ、アメリカがようやく待ち望んだ本当のアメリカ人の姿だと思う。それで、アメリカはほんとに多文化国家になるんだよ。でも、アメリカは実は以前から多文化なんだけど、大統領はみんな白人だったわけだし、それはぜんぜん見えなかったんだよ」
「まるで、ビル・クリントンが、『黒人初の大統領』って呼ばれたみたいに」
「へっ、クリントンかよ!あいつはパソロジカル・ライアー(虚言癖)だ。『大麻は吸ったが、肺には吸い込まなかった』とまったくわけのわからない言い訳をしていたし。それで、モニカ・ルインスキーとセックスしてないと嘘をついて、弾劾裁判にかけられる始末だし。そして、奴は、『黒人初の大統領』とまったく変なことを言われるし」
「だよね。どうみても、彼は白人だよ。アイルランド系の気性の荒い白人。しかし、黒人でさえ、『クリントンは黒人初の大統領だ』と言っていたのには驚いたけど。というか虚しかった。あの時は、そんな嘘に騙されないといけなかった、つまり、黒人でさえ、クリントンを裸の王様にしたんだよ。王様は服を着てるとみんな信じ込んでいるわけ、いや信じた振りをしなければならなかった。それと同じで、クリントン大統領は皮膚が黒いとみんな信じた振りをしたんだ。とくに、黒人がそういう振りをしなければならなかった。だからあいつはシェイディーな大統領だったんた」
「しかし、今回は、オバマがいるじゃないか!オバマが大統領になれば、ほんと彼が黒人初の大統領となるんだ。クリントンの戯言が全部吹っ飛ぶわけだよ。オバマは、大麻を過去に吸ったことを、『私は吸ったし、肺にも吸い込んだ』と完全に認めたし。それは、とても正直で、ビル・クリントンの嘘つきとは、まったく対照的で、とくに私たち若者に絶大な人気を持ったんじゃないかなぁ。なにしろ嘘のスムーストークをすることなく、キャンディット(誠実)なところが、なんといっても『やっぱこの人しかいない!』と思ったね」
「アメリカ人の高校生や学生はみんな大麻を通過するからね。しかし、オバマもそれを通過したということで、過去の生真面目な古い世代のアメリカ人とは違い、ドラッグカルチャーが花開いたあとの世代の人間とコネクトしたんだね。それに、オバマは民主党候補のなかでは一番若いし、私たち若者にとっては、彼が一番近い存在なんだ。40代なのは、彼だけだから。オバマはポストヒッピーの世代、そう、グランジ世代、ジェネレーションX世代なんだよ。それに引き換えクリントンは・・・」
「オバマはほんと新しい世代にとっては変革のシンボルだし、WASPでもないし、ほんと多文化のシンボルだよね。それに比べてクリントンは『黒人初の大統領』として多文化人を演じてたんだよ」
「そう、その通り、あいつは多文化国家の象徴になったつもりだが、実際のところそれはわからない、なぜなら見えないからだ。オバマなら白人じゃないし、非白人が大統領になることは、アメリカ社会にとても大きなインパクトがあると思う。ほんと私たちが望んでいた最後の希望になると思うよ」
「ああ、彼ほど『希望』という言葉が合っている候補者はいないよ。だって、ジョン・ケリーがブッシュと戦ったときは、ほとんどの人はケリーを嫌ってたと思う。だけど、彼しかチョイスがなかったから。ただブッシュを政権から引きずり下ろしたい一心でケリーに投票しただけだから」
「私もそう。あのときの民主党は、ほんと人材に欠けてたよね。ケリーなんかほんとに魅力がなくてつまらない男だし、別に彼を支持してたから投票したんじゃなくて、ブッシュがあまりにも悪いから、ケリーに投票しただけだからね」
「そう、でも、今回は違う。オバマというほんとこの人について行きたいという指導者が出て来た。この人はとても好きだし、心から支持してる。そう、今回の大統領選でサポートできる候補者が出て来たというのは、すばらしいことだよ」

で、私はマッケインのことをスクービーに訊きました。
「で、マッケインはどう思う?」
「マッケインはブッシュよりかはまともだと思うよ、彼は共和党のなかではいちばん誠実な議員だし、オバマにとっても相手にとって不足無しじゃないかなぁ?」
「マッケインはほんとデゴワイよね。だって、彼は典型的な保守じゃないし、どちらかというと中道だし、しかし今回の共和党はブッシュのようなネオコンの極右ではなくて、まともなマッケインという候補を出してた。だから、マッケインでも、アメリカは変わると思う人もたくさんいると思う。でも、オバマほどには大きく変革しないと思うけど」
「そうだよね、ブッシュで右に行き過ぎたからその反動で共和党ですら真ん中にならないと今回の選挙は勝てないと踏んだんだろうね。だって、そのまま右派を出したら、ブッシュの20%しかない支持率とつながってしまうし、なんとかそこから脱却するために、マッケインを選んだんじゃないかなぁ?私としては、共和党ではロン・ポールが一番よかったんだけどね」
「おお、それはいい。確かに、私もロン・ポールに一番共感する」
「どうせだったら、デニス・クシニッチ対ロン・ポールの決戦を見たかったんだけどね。それこそ、ほんとのバトルになりそうじゃん」
「ああ、それは難しいなぁ。どっちもほんとすばらしいからねぇ!私はあの二人両方ともファンだし!でも、よかった、やっと狂信的な右派の力が政治から退いてくるんだから。ハッカビーやロムニーになったらどうしょうかと思ったけど、でも、マッケインでほんとよかった」
「それは、アメリカにとってポジティブだよね。でも、オバマがマッケインに勝てないファクターは、やはり人種主義に行き着くんじゃないかなぁ?」
「ええ、どうして?有色人種が大統領になってはいけないと思ってる人がまだいるの?」
「ああ、残念ながらな」
「やっぱり南部とか中西部とか?」
「そうだ、私の妻の母の家族は伝統的に民主党で、選挙ではだれが候補者でもかならず民主党に投票するという、民主党はもう聖痕みたいなもんで。でも、義理の母は、『黒人が民主党大統領候補になっちゃったから、民主党には投票しない』って言ったんだよ」
「えええ!まだ、そんなことを言ってる人がいるの?」
「そうだよ。だって妻の実家はオクラホマとテキサスの州境の小さな隔離された白人しか住んでない田舎町で、そういうド田舎ほど、まだ人種主義が残ってるんだよ。しかもオバマがムスリムだと思ってたし」
「でも、オバマは一度もムスリムだったことはないじゃん?」
「そう、でも義理の母は、オバマはムスリムだって主張するんだよ。で『どこでそんな情報を得たんだ?』ってきくと、『フォックスニュースで見た』って言うんだよ」
「ええ!?民主党員でも、フォックスニュースの言うことなんか信じるんだ。でも、民主党ってマイノリティーの政党だというイメージがあるっていうか、そうじゃん?」
「残念ながら、ド田舎の民主党はメインストリームの都市型の民主党とは違うんだよ。私の実家はケンタッキー州だけと、私の実家も南北戦争からずっと先祖代々民主党だし、ずっと伝統的に民主党に投票してきたけど、私のバアちゃんなんかも生粋の民主党員だけど、『オバマが民主党の黒人初の大統領候補になったことは、アメリカにとってとても問題だ』って言ってるんだよ」
「えええ!!!だって、それって人種差別しゃない?しかも、共和党ならまだわかるけど、民主党を支持してる人が人種差別主義者だなんて」
「そう、それがほんとのアメリカってもんだよ。オバマは私たちから見れば、ほんとの民主党の大統領候補という感じだけど、田舎ではちょっと世代が遡ると、そういうビゴトゥリーが依然と存在するんだよ。だから、それがすごい心配なんだよ。そのメンタリティーが田舎の白人の民主党支持者のなかにまだあるってことがとても怖いんだよ。だから、オバマにとっては、そこが一番危ない。」
「じゃ、ヒラリーがもし勝っていたら、ヒラリーに投票するってこと?」
「ああ、ヒラリーは白人だからね。黒人男性より白人女性のほうがまだいいてこと。つまり、大統領は男だろうが女だろうがなにがなんでもヨーロッパ系白人じゃないと駄目ってことだよ」
「ええ、そんな人たちがまだいるなんて」
「ほんと私もショックだよ。だって、もう21世紀だし、人種主義なんかとっくに絶滅したと思ってたんだけど、まさか身内にそんなのがまだ生きてるとは、ほんとショックだよ。だからこそ、絶対にそのビゴトゥリーを根絶するためにもオバマに大統領になってもらいんたいんだよ」
「私もそう思うよ。だから、この前25ドルオバマのキャンペーンに寄付したんだけどね」
「おお、私もしたよ。彼の運動がほんとアメリカを変えて欲しいと思うし。アメリカの夢と希望をほんと彼に実現してもらいたいからね」

やはり、アメリカで生まれ育ったアメリカ人は違います。人種主義を生で経験している人がオバマに社会を変えて欲しいという熱意は本物です。彼は白人ですが、リベラルの土地ではなくて、そういう南部や中西部のバイブルベルトの文化で生まれ育った人なので、ほんとのアメリカを身をもって知っている。だから、オバマに対する情熱というのは、人一倍でしたね。私は、最近になってやっとオバマが希望の人間と認めるようになりましたが、スクービーは、ずっと前から、
「オバマは私たち最後の希望だ!」
と2004年から情熱を持って私に語ってました。だから、オバマが国家レベルの政治に出て来る前から、オバマの運動に関心を持っていたのです。私は、そのときは、まだ「オバマとは聞き慣れない名前だなぁ」の認識しかなかったですからね。それに彼から聞くまで、オバマのことは知らなかったし。まぁ、彼のおかげで、オバマがどういう人物かは知ってましたが、まさかワシントンに来てからたった4年で大統領候補になってしまうとは夢にも思ってませんでしたから。しかも、ヒラリー本命と言われた逆境のなかで大逆転して、しかも歴史を築くなんて。
「ほんと、この人ならアメリカを変えてくれるかもしれない!」
と希望を持つようになりました。彼の民主党選挙での勝利で、それは救世主的な確信になりました。

しかし、スクービーのようなマジョリティー支配の白人社会で育った白人が、人種主義を打破するためにオバマを支持してるとは、まさにキング牧師さながらの道徳感情からのものですね。自分の周りの人間に、しかも身内に人種差別主義者がいるとは、相当ショックだったようです。いや、たぶん大統領だけは白人であるべきで、あとは全部有色人種は平等に権利があると思っているんでしょう。ただ、大統領だけがオフリミットであるべきだと思っているのです。しかし、それは明らかな人種主義です。そういうビゴトゥリーを打破するためにも、オバマに勝利してもらいたいという熱意は確かなものです。それに、彼が、
オバマこそが本当のアメリカ人の姿だ
と言っていた言葉には、衝撃を受けました。そう、ブラジル人のような多民族多文化を体現したような姿だからですね。スクービーは、黒人指導者たちの本を読んで、とても詳しいですし、キング二世やマルコムXやクワメ・トゥールやマークス・ガーヴェイを尊敬してます。ブルースなどの黒人音楽にも詳しいですし、オバマはアメリカの最先端の黒人指導者として、そのムーブメントの一員として歴史を変えたいと思っているんです。

スクービーとは政治的立場はほぼ同じですが、唯一の違いはヒラリーの見方ですね。私は、ヒラリーを、男性至上主義社会を打破してくれる女性として、心の底から応援してましたから。

やはり友人との再会はすばらしかったです。やはり、私はアメリカ市民ですが、いくら市民でも移民なんで、移民の目でしか、アメリカの物事はわかりませんが、こういう生粋のアメリカ人の政治の視点を学ぶことによって、色んな観点が発見できますね。しかも白人ならではの、観点と言うか、自分のすぐ近くに人種主義というのが根強く生きているというのがもっとも衝撃的でした。たしかに、私もバイブルベルトに住んでいたときは、そういう人たちに会いましたし、話もしましたが、家族でもないし、あくまでも他人ですからね。しかも私は移民だし、そんな人種主義とははじめっから距離がありますからね。でも、先祖代々アメリカ人だった人が、そういう風に考え、そして真剣にオバマに変革を望んでいるとうことは、私の希望と強さになりました。よって、友人との再会は、とても貴重なミーティングとなりました。

***

P.S.

スクービーの話を聞いて、私見では、
「クリントンのような偽りのスムーストークをする大統領がいたから、アメリカ女がビッチになってしまった」
と思いました。大統領はローモデルですから、女はそういう人こそが理想だと思ってしまうんです。だから、モニカ・スキャンダルが発覚しても、クリントン人気は衰えなかったんです。ああいう話術の上手い人間がモテた時代だったんですから。で、未だに女はそうなんです。それは、そういう人が社会のモデルとなってたからです。しかし、オバマは誠実なパーソナリティーですよね。正直ですからね。
「オレは大麻を吸った、何回も!」
とちゃんと答えるんですから。ゲームはしないんです。だから、彼が大統領になれば、女はゲームをすることはなくなると思いますよ。これからは、性格で、判断されるようになるんです。キング牧師は、
「皮膚の色ではなく、性格の中身で判断される世の中がくる」
と言いました。しかし、クリントンは、色をいつも変えるカメレオンです。彼は「黒人初の大統領」にもなれるし、カメレオンのように肌の色を変えられるんです。それこそスムーストークのスキルです。彼の本当の色がだれにもわからないんです。が、オバマは
「スムーストークではなく、性格の中身で人が讃えられる世の中がくる」
と演説すればいいんですよ。私の南米に行った時は、スペイン語が下手でも、女の子たちは丁寧に話してくれたんですから・・・あのやさしさには感動してしまいましたよ。キモヲタの私がそうだったんです。プロレタリアートにもルンペンにも属してない宙ぶらりんのキモヲタがそうだったんです!!そう、オバマによって、やっとアメリカも南米のようになるんです。ゲームの上手い奴が女の子とエッチできるんじゃなくて、誠実な人がセックスできるようになる時代がくるんです!だから、それはオバマの勝利すべてにかかってるんです!オバマに勝利を!キモヲタに勝利を!


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さて。久しぶりにニューヨークの友人に会いました。彼の学生時代のあだ名はスクービーですが、今はニューヨークのマンハッタンで、ネットワークアドミニストレーターとして活躍しています。そして、ロスの支部のネットワークを修理しに飛行機で飛んで来たのです。で、仕事の合間を縫って、ダウンタウンで私に会ってくれました。彼はわずか3時間しかない自由時間を、友人である私に使ってくれたのです。とてもありがたかったです。なにしろ私がテキサスに旅行して以来三年間も会ってなかったし、連絡も一年ぐらいとっていなかったので、突然のメールで、彼がロスにいるとのことなので、私は飛び上がりました。で、ダウンタウンのアイホップで待ち合わせをして、で久しぶりにスクービーに会いました。いやー、とても雰囲気が変わってました。まさにバリバリの仕事のできるニューヨーカーって感じでした。やっぱ成功してる人って雰囲気でわかるんですね。それも驚きの一つでした。

で、お昼ご飯をウェーターに注文し、食事をしながら、彼は最近マイブームでヨーガとガーデニングにハマってるとのことです。私の最近のマイブームはテレノベラですが、萌え系アニメは、マイブームではなく、あれは私の根本です。キリスト教徒にとってキリスト教が根本であるように、私にとっては萌えアニメが根本なのです。ま、私のことはさておき、スクービーの話題に戻しましょう。また、彼は、家族の話をしました。
「子供を作りたいんだが、妻が子育てはニューヨークではしたくないと言うもんで、だから今でも子供は作ってないんだよ。だから、子供を作るとしたら、ニューヨークからどこかもっと静かな環境に引っ越してからだろうね」
私は、その場で凍り付いてしまいました。ああ、もう子作りの話なんて。私なんか、まだ16歳、自分が青少年だから、結婚ましてや子供のことなんか考えたことがない、っていうか子供を一緒に作ってくれる女の人もいない。スクービーはほんとにファミリーガイになってしまったんですね。なんか違う次元に住んでますよ。かつては、一緒にビールを飲んで庭でタッションをした仲だったのに。もう、彼は、家族の将来を語ってるんですね。かつての友人たちはファミリーガイとなって、あっちこっちで出産の話が持ち上がる。同級生でもう小学生の子供を持ってる人さえいる。それは、やはり独身男性を孤立化させてゆく。やばい、私だけ取り残されてゆくっていうか、年を無駄に取って行く。ああ、はやく遺伝子工学を開発してほしい、そうすれば16歳に若返って女の子たちと恋をして永遠に青春を謳歌できるのに。そう、私が今一番欲しいものは、セックス、又は恋愛。キモヲタにとってはそれが最優先なんです。結婚や子供すら考えたことがない。でも、もし子供を作るとしたら、絶対に息子は嫌です。なにがなんでも、それはオフリミットなんです。娘じゃなきゃ嫌だ。大統領もクリントンとブッシュとみんな娘持ちじゃないですか?チェルシー、バーバラ、ジェニー。そして、オバマも二人の娘。あれこそパーフェクトな家族ですよ。でも、娘しか欲しくないって言ったら、女の人はだれも結婚してくれないだろうなぁ。いいよ、子供なんて、人口爆発を軽減するから、子作りをあきらめることは、ヒューマニティーのためになるんだから!それこそ、私がヒューマニストという証ではありませんか!

でも、結婚してる人は、恋愛経験がほんと豊富ですね。つまり色々な人とエッチした上で、最後の伴侶を選出しているわけですから。私の知り合いも、元彼と結婚しましたし。色んな男と付き合ってその仲で一番マッチするのを選んだわけです。つまり、自由恋愛による恋愛結婚なんです。でも、キモヲタは自由を行使することができない。なにせ恋愛経験がほとんどない、っていうか皆無です。しかし、このアメリカ清教徒倫理社会は、結婚こそが勝利とする風潮があるので、
「恋愛できなくとも、結婚さえできれば勝利者になれる」
という戯言を言ってるんです。だから、キモヲタに手助けしないんですよ。彼らは恋愛が勝利へのステップだということがわかってないんです。恋愛結婚が主流のアメリカでは、恋愛ができなければ、結婚できないんですから。結婚相手を探すんじゃなくて、まず恋愛相手を探さないと行けないんです。さもないと、ルーザーとして、そのまま一生を終えるハメになってしまうんです。

「娘一人に婿八人」と言うように、娘は結婚まで最低8人の男と恋愛してるわけです。そのなかで結婚する相手を決めるんです。「八」という数字は、「多くの、無限」を意味しますから、とにかく多くの男性と恋愛してから、そのなかから一番いいのを選んでいるんです。だから、恋愛は結婚よりも重要なんです。恋愛なくして結婚なしが今の制度なんです。つまり、セックスなくして結婚なし。スクービーも恋愛経験が豊富で、婚約するまでは、二股をかけてました。私は、
「なんだ、この野郎!」
と怒ったのを覚えてますが、内心、
「な・・なんて羨ましいんだ」
ととても悔しい思いをしました。「両手に花」ですからね。自由恋愛ですよ。でも、それだけ彼がモテるということですね。彼はなにしろ190cmで女にモテそうな顔をしてますからね。しかも、恋愛は自分から行かなくても女のほうからアグレッシブに声をかけて来たというのが多かったそうですから。ふざけやがって。私なんか、背が低いしキモメンだし、彼と並ぶと子供みたいですし。モテない男は、女一人ともエッチできないんですから。キモヲタなんて最悪です。だから虹コンになるしかないんです。ほんとサウダージですよ。ああ、私も自由を謳歌したい。しかし、この自由が謳歌できないために、私は千キロ単位で引っ越してますからね。一方、私の知り合いの女の子も、婚約するまでは二股をかけてました。まっ、自由恋愛ですからね。結婚とは違って、恋愛にセックスパートナーは一人じゃないといけないという法律はないんで、「不倫」にはならないし個人の自由ですからね。でも、女の子がたくさんの男を同時に持つことはいいですよね。私にもチャンスが出て来るじゃないですか。でも、同時に付き合っても二人が限界だそうです。
「三人になると時間とエネルギーを浪費してしまうから」
だそうです。まぁ、一日中恋愛だけしてればいいと言うわけにはいきませんからね。でも、そういう女の子がどんどん増えて欲しい。サマンサ・ジョーンズ並みのセックス解放を謳歌してほしい。「セクシャルパートナーは一人だけ」というふざけた言説を私は全霊を込めて叩き潰す運動に身を投じます。セクシャル革命は未だ成らずなんです!

で、スクービーにどうやったら女とセックスできるか、訊きましたよ。
「うーん、やっぱり会話においての演技力かなぁ?結婚詐欺師並みに嘘が上手くないと駄目」
「なにー?女は嘘つきが好きだってこと?」
「嘘つきは嫌いだけど、ウソをつかないとデートが上手くいかないっと言った方が正確かなぁ?」
「そんなぁ。性格が良ければいいんじゃないの?」
「残念ながら、それでいいと思ってくれる女性は大概結婚してるか、教会のシスターなぐらいだ。シングルの女性というのは、ほんと、頭が悪いんだよ。だからウソをついてスムースに会話を運ばないと、彼女らは信用してくれない。性格がマッチするかどうか以前の問題なんだ」
「そうなんだ、でもセックスに解放的な女だったら、大丈夫じゃないかなぁ?そんなふざけたゲームなんか、通り越してくれるんじゃ・・」
「いや、そういう女ほど、ゲームを重視するんだよ。サマンサ・ジョーンズなんかは例外の例外だけど、あばずれの女ほど、会話のやり取りは重視するよね。だから、ウソをつくのが苦手だと、女遊びもできない」
「でも、そんな嘘に満ちた会話がセックスの条件だなんて、セックスさえできればいいじゃないか。セックスは言葉を使わないコミュニケーションだし、ダンスでも会話をしながらダンスをするダンサーなんか見たことがない」
「偽りの会話を通り越したセックスをしたいのなら、サマンサ・ジョーンズを見つけることだね。でも、そんな女は、めったにいない。そんなことでセックスをしてくれるのは、娼婦ぐらいだ」
「でも、娼婦は、偽りの会話は必要ないけど、かなりの金額が必要じゃん」
「そう、『フリーカントリー』アメリカでは、当然フリーセックスもあると思われがちだが、セックスはフリーじゃないんだよ。アメリカの女は、デートするには、まず会話なんだ。偽りの会話という通貨で、セックスを買うようなもんだよ」
「ああ、そんなんじゃ、英語のアクセントがひどい移民とかはどうするんだろうね?」
「そう、それだよ。それが、シングルのアメリカ女のもっとも馬鹿なところなんだ。会話がスムースじゃなければ、女は男の性格すら判断してくれない。移民の男に対してはあまりにもハードルが高すぎるんだ。それが、移民の男をもっともアメリカに来て苦しめる原因だ。女っていうのは、違ったアクセントを聞くと、自動的にその男をコミュニティーの外部者と判断するんだ。そう思った時点で、女は色を失ってしまうんだ。それに移民は、普通のアメリカに生まれ育ったアメリカ人とは違う話しかただし、その文化的な型にはまっていない会話の仕方だと、女は奇妙に感じてターンオフしちゃうんだよ。だから移民の男は相手にもされないんだよ」
「でも、ニューヨークだと移民がいっぱいいるから、彼女らはそのアクセントに慣れてるわけだし、セックスしてくれるんじゃないの?それに彼女らの親が移民で、ひどいアクセントを話す親に育てられた人も多いんだし」
「そうなんだよ。慣れてはいるんだけど、セックスとなると、やはりアングロ・サクソンの敷いたアクセントじゃないと、やってくれないんだよ。友人としてはいいけど、セックスパートナーにはならない」
「それはどう考えても差別でしょう?」
「そうだ。だが、残念ながらそういう見えない掟が存在するんだよ。そしてビッチはそれに固守してる。だから、デートではアメリカの男のほうがはるかに頭がいいと思うよ。アメリカの男は、移民の女がアクセントを強く持ってようとも、それはセクシーに聞こえることもあるし、またキュートだと思うこともあるし、それがデートの障害にはならず、逆にデートを促進する起爆剤にもなったりする」
「ああ、なんでアメリカの女は、そんなにアクセントがある男を嫌がるんだろう?」
「ビッチだからだよ。アクセントのある男とセックスすることをイメージできないんじゃないかなぁ?アクセントをロマンチックに感じないんだろうね。唯一アクセントがあって大丈夫なのは、やはりヨーロッパの移民ぐらいじゃないかなぁ?」
「つまり、アメリカのマジョリティーである白人と親戚関係にあるヨーロッパ人?」
「そう、それならビッチでも許容範囲ってことだろうね。ただ、アフリカやアジア系のアクセントじゃ、ビッチはターンオンされないんだろうね」
「ああ、なんてことだ。私が女とエッチできなかったのは、やはり東洋系だったってこと?」
「いや、ヘルメスはいい奴だし、性格はいいし、女性も君の性格さえわかれば、エッチはしてくれるはずだけど、アメリカのビッチはどうしてもその実に下らないゲームというのをしたいからね。彼女らが人種主義者なんじゃなくて、そのゲームが実に人種主義のルールというのを持っている。だから、ゲームのルールにそぐわない人は自動的につま弾きにあうんだ」
「つまり恋愛市場から、排除されちゃんだね、私たちは。くっそー、だれだ、そんなルール作ったバカは!それにしても、なんでアメリカの女の子は、どうしてそんな腐ったゲームにこだわるんだろうか?」
「ビッチだからだよ。ドナルド・トランプみたいに『お前はクビだ!』って言える権限を持ちたいんじゃないかなぁ?サイモンのような厳しい審査員になって、マッチョ社会の男たちに復讐したいんじゃないかなぁ?女は社会で、発言権も決定権もそんなにないしね。女が絶大な決定権を持てるところって男女関係ぐらいだし。」
「でも、それが逆にマッチョ文化をより強固にしてることを気付いてないのかなぁ?」
「気付いてないよ、ビッチどもは馬鹿だから。頭が良ければ、そんなゲームしないじゃん、はじめっから」
「スクービーは、そのゲームはちゃんとクリアしたんだよね」
「あぁ、私は単にラッキーだっただけだよ。女からデートに誘ってくることが多かったし、私の付き合った女にビッチはいなかったし、ゲームすることなく、ちゃんと正直に自分を出しても大丈夫な娘たちだったから」
「あぁ、くそー、なんて羨ましい。お前、地獄に行ったらどうだ。そんな娘はアニメでしか見たことがないんだ!でも、それにしてもゲームの基準があまりにもひどい。アクセントがある男はそっこう帰れだなんて・・・。不公平だ。アメリカの男は世界の五大陸の美女とやりたいと思ってるし、移民の女だろうが、じゃんじゃん付き合うじゃん」
「そう、アメリカの男が移民の女と結婚するのはいっぱいいるけど、アメリカのビッチが移民の男と結婚するのは、あまり見たことがないからね」
「たしかにそう、っていうことは、アメリカの男と移民の女は冒険心があるってことだよね」
「おお、なるほど。言われてみれば、冒険心がないのはビッチだけだなぁ。だからかぁ?」
「それにビッチは、アメリカ男が移民の女をリードするならわかるけど、有色人種の移民男がアメリカ女をリードするとは想像できないんじゃないかなぁ。アメリカは男社会だし、白人社会だし。でも、オバマは父親が外国人で、母親がアメリカ人女だし、当時としては、もう最先端のアメリカ女だよね。オバマの母は、今のアメリカのビッチとは比べ物にならないほどすばらしい」
「そう、そうだよ!その通り。ほんと、そういう境遇に生まれた人物が大統領になるべきだよ。そうすれば、皮膚の色が違う大統領が出てくれば、デートにおいてもセックスにおいても、生活のあらゆる面においても、アメリカががらりと変わると思うよ」
「よく言ったよ、スクービー。だからこそ、私はオバマを心の底から支持してるんだ!」

***

さて、やはり今年は大統領選挙、アメリカではオリンピックよりも、大統領選のほうが盛り上がります。だから、当然、最後は政治の話題となりました。やはりスクービーは生粋なアメリカ人だけあって、政治的関心はすごい、とても熱意を込めて語ってくれました。アメリカ人はどんなに政治に関心がないと言っても、政治的なんです。政治を話だしたら、熱くなってしまうんです。
「スクービー、民主党の予備選挙でどっちに投票したんだ?」
「もちろん、オバマだよ。ヘルメスは?」
「クシニッチに投票しようと思ったけど、彼は辞退しちゃったから、グラベルに投票したよ」
「おお、いい選択じゃん。でも、ニューヨークではクシニッチもグラベルもどっちも投票用紙に載ってなかったんだよ。だから選択はオバマしかなかったよ。」
「ああ、そうなんだ?カリフォルニアでは、グラベルをちゃんと載せてくれたみたいだよ。で、ヒラリーには、投票しなかったの?」
「あれは、駄目。腐敗してる。たしかにオバマよりヒラリーのほうが国家レベルでの経験はあるけど、経験がある、イコール、それだけ長いこと権力にいるわけだから、腐敗もひどいと思うよ。だから、新しくクリーンなオバマに投票したんだ」
「へぇ、カリフォルニアとニューヨークでは、ヒラリーが勝ったけど、ニューヨークでのヒラリーとオバマの決戦はどうだったの?」
「ああ、とても近かったね。僅差だったよ、うちの会社でも、ヒラリー派とオバマ派に完全に分かれて、結構盛り上がったんだよ。もちろん、私はオバマ派だったけどね」
「へぇ、やっぱり女の人とヒスパニックはヒラリー派だったの?」
「いや、全国的にはそうだけど、うちの会社では人種もジェンダーも関係なく、まっぷたつにヒラリーとオバマにわかれてたけどね」
「へぇ、でもニューヨークはエリートたちブルジョア社会だから、やっぱヒラリー派が多かったと思ったんだけど」
「いや、それはステレオタイプで、ニューヨークのほとんどの住民は中産階級の平均的なアメリカ人で構成されてるんだ。まっ、たしかにニューヨークは通勤に車が必要ないし、地下鉄のなかで本を読む時間もあるし、それで、普通のアメリカ人よりは文化的教養が高いことはあるかもしれないけど」
「で、ヒラリーは、オバマの副大統領候補になると思う?」
「いや、ならないと思うね。オバマのチェンジに昔の古びたレジームの代表を入れるようなものだから、チェンジに歯止めがかかってしまうと思う」
「なるほど、でもオバマが大統領になると、人種的な意味合いでもチャンジになるのは、確かだよね」
「そう、その通り。今まで、ずっと白人がホワイトハウスを仕切ってきた。だから、今度はマイノリティーに大統領をやってもらわないと。もうその時期が来てると思うよ。だって、アメリカの理想は多文化だし、その多文化人を代表するオバマが大統領になってくれれば、シンボル的にも、またすべてにおいても、アメリカというものが変わると思う。あの人こそ、アメリカがようやく待ち望んだ本当のアメリカ人の姿だと思う。それで、アメリカはほんとに多文化国家になるんだよ。でも、アメリカは実は以前から多文化なんだけど、大統領はみんな白人だったわけだし、それはぜんぜん見えなかったんだよ」
「まるで、ビル・クリントンが、『黒人初の大統領』って呼ばれたみたいに」
「へっ、クリントンかよ!あいつはパソロジカル・ライアー(虚言癖)だ。『大麻は吸ったが、肺には吸い込まなかった』とまったくわけのわからない言い訳をしていたし。それで、モニカ・ルインスキーとセックスしてないと嘘をついて、弾劾裁判にかけられる始末だし。そして、奴は、『黒人初の大統領』とまったく変なことを言われるし」
「だよね。どうみても、彼は白人だよ。アイルランド系の気性の荒い白人。しかし、黒人でさえ、『クリントンは黒人初の大統領だ』と言っていたのには驚いたけど。というか虚しかった。あの時は、そんな嘘に騙されないといけなかった、つまり、黒人でさえ、クリントンを裸の王様にしたんだよ。王様は服を着てるとみんな信じ込んでいるわけ、いや信じた振りをしなければならなかった。それと同じで、クリントン大統領は皮膚が黒いとみんな信じた振りをしたんだ。とくに、黒人がそういう振りをしなければならなかった。だからあいつはシェイディーな大統領だったんた」
「しかし、今回は、オバマがいるじゃないか!オバマが大統領になれば、ほんと彼が黒人初の大統領となるんだ。クリントンの戯言が全部吹っ飛ぶわけだよ。オバマは、大麻を過去に吸ったことを、『私は吸ったし、肺にも吸い込んだ』と完全に認めたし。それは、とても正直で、ビル・クリントンの嘘つきとは、まったく対照的で、とくに私たち若者に絶大な人気を持ったんじゃないかなぁ。なにしろ嘘のスムーストークをすることなく、キャンディット(誠実)なところが、なんといっても『やっぱこの人しかいない!』と思ったね」
「アメリカ人の高校生や学生はみんな大麻を通過するからね。しかし、オバマもそれを通過したということで、過去の生真面目な古い世代のアメリカ人とは違い、ドラッグカルチャーが花開いたあとの世代の人間とコネクトしたんだね。それに、オバマは民主党候補のなかでは一番若いし、私たち若者にとっては、彼が一番近い存在なんだ。40代なのは、彼だけだから。オバマはポストヒッピーの世代、そう、グランジ世代、ジェネレーションX世代なんだよ。それに引き換えクリントンは・・・」
「オバマはほんと新しい世代にとっては変革のシンボルだし、WASPでもないし、ほんと多文化のシンボルだよね。それに比べてクリントンは『黒人初の大統領』として多文化人を演じてたんだよ」
「そう、その通り、あいつは多文化国家の象徴になったつもりだが、実際のところそれはわからない、なぜなら見えないからだ。オバマなら白人じゃないし、非白人が大統領になることは、アメリカ社会にとても大きなインパクトがあると思う。ほんと私たちが望んでいた最後の希望になると思うよ」
「ああ、彼ほど『希望』という言葉が合っている候補者はいないよ。だって、ジョン・ケリーがブッシュと戦ったときは、ほとんどの人はケリーを嫌ってたと思う。だけど、彼しかチョイスがなかったから。ただブッシュを政権から引きずり下ろしたい一心でケリーに投票しただけだから」
「私もそう。あのときの民主党は、ほんと人材に欠けてたよね。ケリーなんかほんとに魅力がなくてつまらない男だし、別に彼を支持してたから投票したんじゃなくて、ブッシュがあまりにも悪いから、ケリーに投票しただけだからね」
「そう、でも、今回は違う。オバマというほんとこの人について行きたいという指導者が出て来た。この人はとても好きだし、心から支持してる。そう、今回の大統領選でサポートできる候補者が出て来たというのは、すばらしいことだよ」

で、私はマッケインのことをスクービーに訊きました。
「で、マッケインはどう思う?」
「マッケインはブッシュよりかはまともだと思うよ、彼は共和党のなかではいちばん誠実な議員だし、オバマにとっても相手にとって不足無しじゃないかなぁ?」
「マッケインはほんとデゴワイよね。だって、彼は典型的な保守じゃないし、どちらかというと中道だし、しかし今回の共和党はブッシュのようなネオコンの極右ではなくて、まともなマッケインという候補を出してた。だから、マッケインでも、アメリカは変わると思う人もたくさんいると思う。でも、オバマほどには大きく変革しないと思うけど」
「そうだよね、ブッシュで右に行き過ぎたからその反動で共和党ですら真ん中にならないと今回の選挙は勝てないと踏んだんだろうね。だって、そのまま右派を出したら、ブッシュの20%しかない支持率とつながってしまうし、なんとかそこから脱却するために、マッケインを選んだんじゃないかなぁ?私としては、共和党ではロン・ポールが一番よかったんだけどね」
「おお、それはいい。確かに、私もロン・ポールに一番共感する」
「どうせだったら、デニス・クシニッチ対ロン・ポールの決戦を見たかったんだけどね。それこそ、ほんとのバトルになりそうじゃん」
「ああ、それは難しいなぁ。どっちもほんとすばらしいからねぇ!私はあの二人両方ともファンだし!でも、よかった、やっと狂信的な右派の力が政治から退いてくるんだから。ハッカビーやロムニーになったらどうしょうかと思ったけど、でも、マッケインでほんとよかった」
「それは、アメリカにとってポジティブだよね。でも、オバマがマッケインに勝てないファクターは、やはり人種主義に行き着くんじゃないかなぁ?」
「ええ、どうして?有色人種が大統領になってはいけないと思ってる人がまだいるの?」
「ああ、残念ながらな」
「やっぱり南部とか中西部とか?」
「そうだ、私の妻の母の家族は伝統的に民主党で、選挙ではだれが候補者でもかならず民主党に投票するという、民主党はもう聖痕みたいなもんで。でも、義理の母は、『黒人が民主党大統領候補になっちゃったから、民主党には投票しない』って言ったんだよ」
「えええ!まだ、そんなことを言ってる人がいるの?」
「そうだよ。だって妻の実家はオクラホマとテキサスの州境の小さな隔離された白人しか住んでない田舎町で、そういうド田舎ほど、まだ人種主義が残ってるんだよ。しかもオバマがムスリムだと思ってたし」
「でも、オバマは一度もムスリムだったことはないじゃん?」
「そう、でも義理の母は、オバマはムスリムだって主張するんだよ。で『どこでそんな情報を得たんだ?』ってきくと、『フォックスニュースで見た』って言うんだよ」
「ええ!?民主党員でも、フォックスニュースの言うことなんか信じるんだ。でも、民主党ってマイノリティーの政党だというイメージがあるっていうか、そうじゃん?」
「残念ながら、ド田舎の民主党はメインストリームの都市型の民主党とは違うんだよ。私の実家はケンタッキー州だけと、私の実家も南北戦争からずっと先祖代々民主党だし、ずっと伝統的に民主党に投票してきたけど、私のバアちゃんなんかも生粋の民主党員だけど、『オバマが民主党の黒人初の大統領候補になったことは、アメリカにとってとても問題だ』って言ってるんだよ」
「えええ!!!だって、それって人種差別しゃない?しかも、共和党ならまだわかるけど、民主党を支持してる人が人種差別主義者だなんて」
「そう、それがほんとのアメリカってもんだよ。オバマは私たちから見れば、ほんとの民主党の大統領候補という感じだけど、田舎ではちょっと世代が遡ると、そういうビゴトゥリーが依然と存在するんだよ。だから、それがすごい心配なんだよ。そのメンタリティーが田舎の白人の民主党支持者のなかにまだあるってことがとても怖いんだよ。だから、オバマにとっては、そこが一番危ない。」
「じゃ、ヒラリーがもし勝っていたら、ヒラリーに投票するってこと?」
「ああ、ヒラリーは白人だからね。黒人男性より白人女性のほうがまだいいてこと。つまり、大統領は男だろうが女だろうがなにがなんでもヨーロッパ系白人じゃないと駄目ってことだよ」
「ええ、そんな人たちがまだいるなんて」
「ほんと私もショックだよ。だって、もう21世紀だし、人種主義なんかとっくに絶滅したと思ってたんだけど、まさか身内にそんなのがまだ生きてるとは、ほんとショックだよ。だからこそ、絶対にそのビゴトゥリーを根絶するためにもオバマに大統領になってもらいんたいんだよ」
「私もそう思うよ。だから、この前25ドルオバマのキャンペーンに寄付したんだけどね」
「おお、私もしたよ。彼の運動がほんとアメリカを変えて欲しいと思うし。アメリカの夢と希望をほんと彼に実現してもらいたいからね」

やはり、アメリカで生まれ育ったアメリカ人は違います。人種主義を生で経験している人がオバマに社会を変えて欲しいという熱意は本物です。彼は白人ですが、リベラルの土地ではなくて、そういう南部や中西部のバイブルベルトの文化で生まれ育った人なので、ほんとのアメリカを身をもって知っている。だから、オバマに対する情熱というのは、人一倍でしたね。私は、最近になってやっとオバマが希望の人間と認めるようになりましたが、スクービーは、ずっと前から、
「オバマは私たち最後の希望だ!」
と2004年から情熱を持って私に語ってました。だから、オバマが国家レベルの政治に出て来る前から、オバマの運動に関心を持っていたのです。私は、そのときは、まだ「オバマとは聞き慣れない名前だなぁ」の認識しかなかったですからね。それに彼から聞くまで、オバマのことは知らなかったし。まぁ、彼のおかげで、オバマがどういう人物かは知ってましたが、まさかワシントンに来てからたった4年で大統領候補になってしまうとは夢にも思ってませんでしたから。しかも、ヒラリー本命と言われた逆境のなかで大逆転して、しかも歴史を築くなんて。
「ほんと、この人ならアメリカを変えてくれるかもしれない!」
と希望を持つようになりました。彼の民主党選挙での勝利で、それは救世主的な確信になりました。

しかし、スクービーのようなマジョリティー支配の白人社会で育った白人が、人種主義を打破するためにオバマを支持してるとは、まさにキング牧師さながらの道徳感情からのものですね。自分の周りの人間に、しかも身内に人種差別主義者がいるとは、相当ショックだったようです。いや、たぶん大統領だけは白人であるべきで、あとは全部有色人種は平等に権利があると思っているんでしょう。ただ、大統領だけがオフリミットであるべきだと思っているのです。しかし、それは明らかな人種主義です。そういうビゴトゥリーを打破するためにも、オバマに勝利してもらいたいという熱意は確かなものです。それに、彼が、
オバマこそが本当のアメリカ人の姿だ
と言っていた言葉には、衝撃を受けました。そう、ブラジル人のような多民族多文化を体現したような姿だからですね。スクービーは、黒人指導者たちの本を読んで、とても詳しいですし、キング二世やマルコムXやクワメ・トゥールやマークス・ガーヴェイを尊敬してます。ブルースなどの黒人音楽にも詳しいですし、オバマはアメリカの最先端の黒人指導者として、そのムーブメントの一員として歴史を変えたいと思っているんです。

スクービーとは政治的立場はほぼ同じですが、唯一の違いはヒラリーの見方ですね。私は、ヒラリーを、男性至上主義社会を打破してくれる女性として、心の底から応援してましたから。

やはり友人との再会はすばらしかったです。やはり、私はアメリカ市民ですが、いくら市民でも移民なんで、移民の目でしか、アメリカの物事はわかりませんが、こういう生粋のアメリカ人の政治の視点を学ぶことによって、色んな観点が発見できますね。しかも白人ならではの、観点と言うか、自分のすぐ近くに人種主義というのが根強く生きているというのがもっとも衝撃的でした。たしかに、私もバイブルベルトに住んでいたときは、そういう人たちに会いましたし、話もしましたが、家族でもないし、あくまでも他人ですからね。しかも私は移民だし、そんな人種主義とははじめっから距離がありますからね。でも、先祖代々アメリカ人だった人が、そういう風に考え、そして真剣にオバマに変革を望んでいるとうことは、私の希望と強さになりました。よって、友人との再会は、とても貴重なミーティングとなりました。

***

P.S.

スクービーの話を聞いて、私見では、
「クリントンのような偽りのスムーストークをする大統領がいたから、アメリカ女がビッチになってしまった」
と思いました。大統領はローモデルですから、女はそういう人こそが理想だと思ってしまうんです。だから、モニカ・スキャンダルが発覚しても、クリントン人気は衰えなかったんです。ああいう話術の上手い人間がモテた時代だったんですから。で、未だに女はそうなんです。それは、そういう人が社会のモデルとなってたからです。しかし、オバマは誠実なパーソナリティーですよね。正直ですからね。
「オレは大麻を吸った、何回も!」
とちゃんと答えるんですから。ゲームはしないんです。だから、彼が大統領になれば、女はゲームをすることはなくなると思いますよ。これからは、性格で、判断されるようになるんです。キング牧師は、
「皮膚の色ではなく、性格の中身で判断される世の中がくる」
と言いました。しかし、クリントンは、色をいつも変えるカメレオンです。彼は「黒人初の大統領」にもなれるし、カメレオンのように肌の色を変えられるんです。それこそスムーストークのスキルです。彼の本当の色がだれにもわからないんです。が、オバマは
「スムーストークではなく、性格の中身で人が讃えられる世の中がくる」
と演説すればいいんですよ。私の南米に行った時は、スペイン語が下手でも、女の子たちは丁寧に話してくれたんですから・・・あのやさしさには感動してしまいましたよ。キモヲタの私がそうだったんです。プロレタリアートにもルンペンにも属してない宙ぶらりんのキモヲタがそうだったんです!!そう、オバマによって、やっとアメリカも南米のようになるんです。ゲームの上手い奴が女の子とエッチできるんじゃなくて、誠実な人がセックスできるようになる時代がくるんです!だから、それはオバマの勝利すべてにかかってるんです!オバマに勝利を!キモヲタに勝利を!

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【2008/06/26 04:05】 | 政治
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プレー・ゲーム感覚
pfaelzerwein
ここで出てくるプレーの概念は、ゲームとの差異なども含めて、とても面白いです。

「胸まで吸っていない」はモニカ事件を思い出させます。「性行為はしたが射精していない」と同じ発想ですね。もしくはシンプソン裁判を思い出す。ある種の建前と言うか、法的に議論されるような問題となっていて、ある社会的な前提条件を加味した「まともな人間」であるかどうかが問われないことは「大変な危機」であります。ブッシュ政権に繋がる米国の布いては人類の危機状況であったのです。

プレー・ゲーム感覚に戻れば、恐らくジェンダー研究者が主張するような男性社会の中での「―らしい育てられ方」とかが影響しているようで、なかなかそこから抜け出せない「一般大衆」の悲劇があるようです。

ヒラリーの問題をみれば、彼女は性差においてはそれを逆手に利用して、従来の社会感を利用して大衆人気を克ち得ていたことでしょう。ある意味これは建前で、従来の黒人指導者がそれを利用していたのと相似ですね。

市場獲得や人気取りを戦略的に推し進めると、どうしても主体者と一般大衆と分別して演じるコミュニケーションが有効なのでしょう。そうした方法を「建前」とすると、実際には黒(白)と各々が思っていても白(黒)と主張することで過半数の支持を獲得できるようです。

オバマ候補の場合は、マッケイン候補との一騎打ちで、庶民の味方?を上手く演じれることが出来るかどうかでしょうか?

フェア・ゲーム
ヘルメス
pfaelzerweinさん、さすが、洞察力がすばらしいですね。

>「性行為はしたが射精していない」と同じ発想ですね。

ははは、なるほど。その譬えはわかりやすい!そうですね、ブッシュはほんと危機でしたね。911とオザマとサダムのリンクや、WMDや、ニジェールのウラニウムとか、CIA工作員の正体がばらされるなど、色々ありました。正体がばれたブロンド美女のヴァレリー・プレイムが『フェア・ゲーム』という題名で暴露本を書いているのもまた皮肉ですね。

白を黒と言う。クリスチャンをムスリムと言う。オバマは、保守系のテレビでは、「バラク・オバマ」じゃなくて、ミドルネームの「フセイン・オバマ」と呼ばれてますね。それで、「フセイン・オザマ」に聞こえが似てるので、オバマがサブリミナル効果で、ムスリムだというイメージがついてしまいます。マイノリティーはとにかく、ネガティブなステレオタイプに結びつきやすいというのが欠点ですね。そして、田舎の投票者、とくに白人男性がそのビゴトゥリーに騙されやすいようです。

おっしゃる通り、オバマがもっともクリアしなければならない課題は、どうやって白人男性の味方を演じることでしょうか?マッケインの支持率がオバマを圧倒しているグループは、白人男性層のみですから。

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コメント
この記事へのコメント
プレー・ゲーム感覚
ここで出てくるプレーの概念は、ゲームとの差異なども含めて、とても面白いです。

「胸まで吸っていない」はモニカ事件を思い出させます。「性行為はしたが射精していない」と同じ発想ですね。もしくはシンプソン裁判を思い出す。ある種の建前と言うか、法的に議論されるような問題となっていて、ある社会的な前提条件を加味した「まともな人間」であるかどうかが問われないことは「大変な危機」であります。ブッシュ政権に繋がる米国の布いては人類の危機状況であったのです。

プレー・ゲーム感覚に戻れば、恐らくジェンダー研究者が主張するような男性社会の中での「―らしい育てられ方」とかが影響しているようで、なかなかそこから抜け出せない「一般大衆」の悲劇があるようです。

ヒラリーの問題をみれば、彼女は性差においてはそれを逆手に利用して、従来の社会感を利用して大衆人気を克ち得ていたことでしょう。ある意味これは建前で、従来の黒人指導者がそれを利用していたのと相似ですね。

市場獲得や人気取りを戦略的に推し進めると、どうしても主体者と一般大衆と分別して演じるコミュニケーションが有効なのでしょう。そうした方法を「建前」とすると、実際には黒(白)と各々が思っていても白(黒)と主張することで過半数の支持を獲得できるようです。

オバマ候補の場合は、マッケイン候補との一騎打ちで、庶民の味方?を上手く演じれることが出来るかどうかでしょうか?
2008/06/26(Thu) 15:03 | URL  | pfaelzerwein #Lmt/SlSs[ 編集]
フェア・ゲーム
pfaelzerweinさん、さすが、洞察力がすばらしいですね。

>「性行為はしたが射精していない」と同じ発想ですね。

ははは、なるほど。その譬えはわかりやすい!そうですね、ブッシュはほんと危機でしたね。911とオザマとサダムのリンクや、WMDや、ニジェールのウラニウムとか、CIA工作員の正体がばらされるなど、色々ありました。正体がばれたブロンド美女のヴァレリー・プレイムが『フェア・ゲーム』という題名で暴露本を書いているのもまた皮肉ですね。

白を黒と言う。クリスチャンをムスリムと言う。オバマは、保守系のテレビでは、「バラク・オバマ」じゃなくて、ミドルネームの「フセイン・オバマ」と呼ばれてますね。それで、「フセイン・オザマ」に聞こえが似てるので、オバマがサブリミナル効果で、ムスリムだというイメージがついてしまいます。マイノリティーはとにかく、ネガティブなステレオタイプに結びつきやすいというのが欠点ですね。そして、田舎の投票者、とくに白人男性がそのビゴトゥリーに騙されやすいようです。

おっしゃる通り、オバマがもっともクリアしなければならない課題は、どうやって白人男性の味方を演じることでしょうか?マッケインの支持率がオバマを圧倒しているグループは、白人男性層のみですから。
2008/06/27(Fri) 14:01 | URL  | ヘルメス #-[ 編集]
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