Yahooのニュースによると、ウォールマートがアメリカ一儲けている大企業だそうです。3787億ドルもの収益を出したそうです。で、純利益が127億ドルです。それは、どうしょうもないですね。で、1から10位までの順位を見てみましょう。
1. Wal-Mart Stores
2. Exxon Mobil
3. Chevron
4. General Motors
5. ConocoPhillips
6. General Electric
7. Ford Motor
8. Citigroup
9. Bank of America Corp.
10. AT&T
三社がガソリンです。三社が金融関係、一社が自動車産業、そして一社がコミュニケーション。そして、もちろんウォールマートはチェーン店の大店舗です。このなかで、三社がガソリンというのは、ほんと駄目です。ガソリンがこんだけ高い時にぼろ儲けしてる反国民的産業です。一刻も早くガソリンなしで車を動かすエンジンにしてほしいものです。しかもConocoはオクラホマ発です。そう、中西部なのです。中西部にいくと、大草原にあるのはConocoのガススタンドばかりなのです。しかし、中西部の企業といえば、やはりウォールマートではないでしょうか?
そう、アーカンソー州のリトルロックに本部があるウォールマート、そしてその企業弁護士が、ヒラリー・クリントンだったんです。オバマも、ヒラリーを、
「私がシカゴで貧困に喘いでいる人たちを助けている時に、あなたはウォールマートで弁護士をやっていた」
と中傷にも似た批判をしています。それが、ウォールマートなのです。ヒラリーを雇っていた企業なのです。
実はウォールマートは、私が渡米してはじめて買い物をしたアメリカの店でした。やはり中西部はぜんぜん店がない、大店舗がない、だから買い物も遠くまでいかなければならず、色々なものを仕入れるためには、色々小さな店を回らなければなりませんでした。だから、そこで巨大店舗が出て来たことは、中西部では画期的だったんです。とにかくなんでも置いてあって、しかも安いというのが便利で、巨大駐車場がぼんと大草原の小さな街の一角にあったんです。つまりウォールマートを建てれば、人が集まって来て、町興しが出来るというわけです。で、税収も増えるし州の財政も潤うわけです。
私の住んでいた小さなバイブルベルトの田舎町も、ウォールマートはたった一つあっただけですが、ここ10年で、スーパーウォールマートが三つも建てたれ、人が一気に多くなりました。それもサブプライムローンの不動産の投機ブームと重なって家が次々に建てられ、アパートも次々に建てられ、町は都市になりました。だから、アメリカの不動産バブルはなにもカリフォルニアのようなデカイ州だけではなく、中西部、アメリカ全土のブームだったのです。2001年の911でIT株ブームは完全に冷めましたから、株式市場やドルに投資する人が、住宅ブームに切り替えたのでしょうね。私も不思議に思ってましたからね、どうしてIT経済は終わったのに、家がいっぱい建てられてるんだろうって。で、今は、住宅バブルもはじけて、穀物や石油に投機が加熱しています。大豆だけでも価格が90%上がったそうですから。そんなんじゃ、食料が高くなるじゃないか!食パンでさえ、高くなってるので、食パンを買うのを辞めましたよ。だから、代わりに毎日米を炊いて、それで腹を膨らませてなんとか凌いでます。パンより米のほうが充分節約できます。
しかし、自営業の店や家族経営の店はどんどん潰れていきました。ウォールマートによってビジネスが出来なくなり、それはやはりアメリカは自然淘汰の世界ですから、店がハンマーでどんどん潰されていくわけです。で、新しいビジネスが入って来て、巨大ショッピングモールも沢山建てられて、それで、スターバックスに変わったところもありましたし、とにかく、私の町にはスターバックスもなかったのですが、投機ブームでスターバックスも二つぐらい出来ましたよ。で、女の子のファッションもおしゃれになりましたからね。スタバで毎朝コーヒーを買ってくるのがブームになったみたいで、大学でも会社でも、スタバのカップを持ってくるんです。
しかし、古き良き中西部の田舎の雰囲気は町から消えてしまいましたね。ウォールマートは本当の自由競争を打ち砕くんですから、あれはアメリカの精神に反してますよ。だって一人勝ちじゃないですか?しかもあんだけ価格破壊を行ったら他のビジネスが潰れるじゃないですか、しかも労働者の低賃金を犠牲にしてまで。そんなのは、とても自由競争と言えませんね。アダム・スミスの理論にも反してます。働いてる人は幸福になりません。その面では、私はアメリカの保守派の人と意見が同じでしたけどね。まさか、デニス・クシニッチを支持する私が中西部の保守的な人と同じ意見になるとは思わなかったですから。彼らのウォールマート不買運動にも影響を受けて、私はカリフォルニアで数回しかウォールマートでショッピングしたことがありません。でも、アメリカって最大の特徴はウォールマートもそうだけど、巨大ショッピングモールや映画館なんか、ほとんと駐車場がスペースをとっている。
そう、駐車場が80%を占めてるんです。まさに車社会アメリカ、中西部なんかほんとそうです。だからニューヨークのマンハッタンに行ったとき、
「おい、ここ、本当にアメリカかよ!」
と思ったほどです。駐車場がどこにもないんですから。っていうか、歩行者だらけでまさに歩行者天国、人人人、あれは不思議な体験でした。
でも、それでも、ちょっと町の外に出れば、中西部アメリカでしたよ。大草原で馬、牛、豚、そして鹿までもがいて、キモヲタであった私も、中西部で引きこもったことがなかったですから。毎日外にドライブに出て、あの広大な草原の景色で深呼吸してました。外に出ても、人と会わないというのがよかったですね。っていうか、人があまりいないから、引きこもりになる必要がない、というか「引きこもり」の定義すら大草原では軽薄になるのではないでしょうか?ブッシュ大統領も若いときは一人でテキサスの荒野をドライブしてたと言ってましたから、やはり中西部から来た人は、みんな同じことをやってるんですね。やっぱ、日本は狭いし、かならず人に会うから、引きこもりになってちゃいます。あの社会は引きこもりを助長してるんですよ。しかも車じゃないし、自転車や電車やバスだと、かならず人にぶつかりますからね。息苦しい社会ですよ。日本の都市とはまったく正反対の土地に行って、本当よかったです。あのまま日本にいたら、間違いなく頭がおかしくなって発狂して、自殺してたでしょうね。精神病にかかったらどうするか、精神安定剤にセラピストからもらうんじゃなくて、外国に行くことですね。それこそ自然療法ですよ。
まあ、でも、ウォールマート建設ブームが不動産ブームと結びついていたとはね。そして、その前身となる企業の弁護士をやっていたのが、ヒラリーだったんです。だから、ウォールマートは実に中西部の中西部による中西部のための店だったし、ヒラリーはそういう意味で中西部で貢献したわけです。それもあってか、ヒラリーは中西部で強いとの評判だったんですね。
「私は中年、中産階級出身、そして中西部出身」
と「middle(中)」をやたらと強調してました。つまりミドル精神というものを全面に出したんです。たしかに、彼女の世代はベビーブーマーで団塊世代、だから、もっとも票が多い年齢層ですね。
でも、ウォールマートは今ではグローバル企業、多国籍企業です。だから、私なんかからすると、もう今の新しい世代のアメリカ人の意識からは、ズレてますね。それに、スーパーウォールマートになってから、完全に田舎色は消えましたし、もはや中西部の企業とは呼べなくなってしまいました。それにウォールマートの労働条件は最悪で、最低賃金労働、健康保険も労働組合もなく、ほとんどはパートタイムです。そう、ウォールマートのほとんどの従業員は低賃金労働者のワーキングプアです。グローバリズムのネオリベラル企業の代名詞となってしまいました。それがクローズアップされ、ウォールマートに悪いイメージを持っているアメリカ人も少なくありません。だからヒラリーもウォールマートとは距離を置いているのです。とくに、カリフォルニア州議会では、ウォールマートに対して従業員に健康保険に加入させる法案を可決しましたが、州民投票でそれは否決されました。もちろん、私は州民投票で賛成票を投じました。悔しかったですね。あんな金を儲けているのに、まったく労働者にそれが返ってこない、しかも、50%以上のカリフォルニアの選挙人は、それでいいんです。信じられなかったですよ。シュワルツネッガー知事も反対でしたからね、だから彼には投票しなかったんですけど、彼は受かって二期目もやってますね。
まあ、それでヒラリーもウォールマートのことには言及しないですね。それに、彼女はミドル精神で来ましたが、やはりオバマの若者の勢いというのには、勝てないでしょう。団塊世代など、もう終わりにして欲しいとアメリカ人は思ってるのではないでしょうか?クリントン、ブッシュと団塊世代の大統領が続きました。だから、もうチェンジが迫られている時だとアメリカ人も自覚しているのでしょう。もう、ミドルの時代は終わりですね。世代交代が必要です。マッケインなんか団塊世代よりも年上ですから、70代ですから、あれは問題外です。保守派の断末魔の叫びとしか見えないのは、私だけでしょうか?まあ、でも、私は民主党の予備選挙で、ヒラリーでもオバマでもなく、もうすぐ80歳のグラヴェルに投票しましたから、年齢で政治を判断するのは、矛盾することになってしまいますね(笑)。まっ、だれがいいか。今のところ、オバマでしょうね。でも、ヒラリーにもぜひ頑張って欲しいです。彼女のねばりも、アメリカを変えますから。
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