NAFTAでのキモヲタのソナタ
あるスキャンダルの覚え書きあるスキャンダルの覚え書き
(2007/11/02)
ジュディ・デンチ

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あるスキャンダルの覚え書き』を見ました。これは、すごい映画でした。こんなスゴい映画を見たのは久しぶりです。私がペルーで道徳心、とくに清教徒倫理と情欲の葛藤に苛まされていましたが、それをまさに思い起こさせるような映画でした。そう、高校の美術教師シェバ・ハートことハート先生も、道徳的葛藤の犠牲となったのです。

まぎれもなく世界最高の女優の一人と称賛されるケイト・ブランシェットはもちろん『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフ族のガラドリエルとして有名ですが、それが、この映画では、ロンドンの美人高校教師を演じているのです。つまり、生身の人間を演じているのですよ。そう、私の高校のときにも、美人な音楽の先生がいて、昼休みはいつも会いにいってましたよ。でも、その先生は非常勤講師で、元の先生が産休で復帰して、私の片思いは虚しく終わってしまいました。ああ、先生と恋人の関係になっていれば、渡米することはなかったんです。だから元の先生に、
「また子供つくらないんですか?」
と言いましたけどね。

でも、シェバは、美術の先生、そして、なんと15歳の教え子と不倫してしまうのです。しかも、15歳の少年がとても羨ましい。羨まし過ぎる。私だって、高一のときに音楽の先生とどんなにセックスしたかったか!芸大卒業したてでしたし!それに、15歳の少年に取っては、こんな天国はないでしょう!それが犯罪になってしまうなんて、理解できません。だって、15歳の少年に取っては先生は女神なわけですから!逆に、私はこの先生を絶賛しますけどね。それがレイプになってしまうなんて、理解できません。美人の成人女性が未成年の少年とエッチするのがどうして法律上レイプになるのでしょうか?しかも少年はそれしか頭にないのですから。逆に女神として讃えるべきです!清教徒倫理は不条理過ぎる!

いやー、でも15歳、私もペルーで、15歳の女の子を紹介されて、その子はラテンの妖艶な体で、しかも悪魔の唇を持っていましたから、もう欲望を抑えるのに死にそうになりました。私を躊躇させているのは、道徳心でしたから。それでも、ペルーでは合法だったんですけど、でも清教徒倫理に私は屈してしまいました…。あれほどキリスト教を批判してきた私が、いざとなるとプロテスタント倫理に平伏してしまうとは…、一生の不覚です。でも、やはり、成人男性が未成年の女の子とするのは、問題ありますからねー。性的関係は女性主導じゃないといけないですから、だってゲーテも言ってるように、女性性が男性を導くのですから。

アニメで『おねがいティーチャー』がありましたが、まあ、あれは二次元ですからね、しかも先生が宇宙から降臨してくるというスゴい設定ですが、そしてその俳優が17歳教の教祖ですが、三次元でそんなことが起きると、先生は刑務所に行ってしまうのです。ケイト・ブランシェットは三次元のほうを担当した俳優と言えるでしょう。まあ、『おねティー』の生徒は、自分の病気で苦しんでましたが、『あるスキャンダルの覚え書き』では、生徒は社会環境による貧困に苦しんでいたのです。

その映画のなかのロンドンの高校は、全国平均より学力が低くて、生徒は主に労働者階級の子供だと言います。で、やはり15歳のスティーブンも、不良で、学力が低くて、補習を受けなければならない駄目生徒でした。しかし、彼は絵が描けたのです。それで、一所懸命補習を抜け出して、ハート先生にスケッチを見せにいくのです。ハート先生は、そんな子の力になりたいと手を貸します。しかし、いつの間にか恋心が…。

そう、ジョン・レノンもまさにそうでしたね。リバプールの労働者階級の子供でした。しかし、彼は音楽と美術が特別にできた。だから、彼はアートスクールに行ったのです。つまり、ジョン・レノンはミュージシャンよりもアーティストになりたかったのです。だから、彼はニューヨークの前衛芸術家ヨーコに憧れたのです。しかし、もしジョン・レノンに才能がなかったら、彼は不良のままでそのまま反社会的分子として大人になり、路頭に迷っていたかもしれません。だから、ハート先生も、スティーブンをそっちの方向で才能を伸ばしてあげたいと思ったのでしょう。将来のジョン・レノンを育てようと思ったのかもしれません。

でも、この映画のスゴいところはそれだけでは終わらない。老女のレズビアンのも、とてもスキャンダラス。でも、老女は悲劇ですね。同性愛が病気であるとされていた時代に生まれ育ったのですから、それに悩み苦しんだわけです。もし現在若かったら、あそこまで大変な思いをすることはなかったのに。レズビアンはセクシュアリティーの自由として認知されているのですから。ばかげた清教徒倫理は消滅していくのです。それにもう老女ですからね。だから、私は若ければ若いほどいいということを確信しました。時代は、新しくなればなるほど、よくなっていくのですから。だから、年を取りたくない、自分が古くなっていくことに耐えられない、永遠の16歳でいたいのです。

いやぁ、でもこれを日本のアニメで表現するのは難しいでしょうね。このロンドンの独特な重く陰鬱な雰囲気なんかは、いくらロンドンにロケに行って、それをアニメで再現しても、実写にはかなわないし、そして労働者階級の英語なんかは、日本の声優では無理です。やはり地元の役者にはかなわない。黒澤明監督も『デルス・ウザーラ』は、ロシアでロシアの俳優を使ってロシア語で撮影したんですから。それと同じでこの映画もイギリスならではですね。しかも、この女優二人がスゴ過ぎる。気迫溢れる演技は、スゴかったです。あの二人の演技力がこの映画を傑作にさせました。

この映画は、超お勧めです!

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【2008/04/06 00:04】 | 映画
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