NAFTAでのキモヲタのソナタ
アメリカでは皇室典範問題のニュースはちょっとしか出てこなかった。だから皇室典範の話題を扱っているTVタックルのビデオを見た。ロサンゼルスでは日本人の人口も多いのでイチローが出た古畑任三郎もアジアチャンネルで見ることが出来るのだ。

さっそくTVタックルをアメリカ人の友人と一緒に見た。アメリカ人には果たして皇族がどういう風に映るだろうか、知りたかったのだ。私は友人に番組の通訳をした。そのとき皇室の映像をアメリカで初めて見た。

友人はさっそく皇族を「ウィアード(奇妙だ)」と判断した。特に寛仁殿下の映像を見た時、「スターウォーズのキャラクターのようだ」と言ったのには驚愕した。私はしばらく唖然となっていたが、さすがに私も殿下の容姿には不気味さを覚えた。「これが、あの万世一系といわれる皇族の方か」と。

確かに一般の日本人とは体つきや顔が違う。まるで藤原家が支配していた時代の典型的な顔だ。明治聖帝の面影が見える。これは血統がいかに守られてきたかということをはっきりと示している。まるで隔離された共同体が交配を繰り返してきたような、そんなことを示唆するような風貌である。アメリカでもアーミッシュというキリスト教の一派の集団が完全に外界から隔離して生活している。その人たちの風貌は本当に歪んでいると言ったら失礼だが、普通のアメリカ人の容姿とはまるで違う。顔が妙に変形してしまっているのだ。

皇室一族が立って並んでいる映像も見たが、友人も指摘したように秋篠宮殿下以外の皇室の方々は背が低いし、いたって小柄である。皇后陛下も雅子殿下も夫より背が高い。純血を保つために血が濃くなってしまったが、やはりそれは生物学的にも健康に良くないし、古い世代の皇族が少し奇妙に見える。このままでは皇室もスペインのハープスブルグ家のように断絶してしまうのではないかと恐れてしまう。しかし民間出身の母から生まれた秋篠宮殿下は背も高くハンサムに育った。だから皇后陛下および雅子様、紀子様のような民間の方々が皇室に嫁がれたことは正解だったと思う。

だから愛子殿下が天皇になられたときに男系の皇族との結婚は避けられた方が良いと思う。血があまりにも濃くなるからだ。できれば親族ではなく健康な民間の方が良いと思われる。しかし両系にしなければ愛子殿下が男系天皇に即位されても愛子天皇の直系は男系の皇族との間に子供を作らない限り存続しない。しかしそれでは血が濃くなってしまう。だから愛子天皇の直系が続くよう女系も認めなければならない。つまり男系女系ではなくて天皇の第一子が男女問わず皇太子になられるべきである。そうすれば今上天皇が民間の方と結婚しても直系が続くように、愛子天皇の直系も続くのである。その方が皇族も遺伝的疾患になる危険性も回避できるし、健康で安泰に天皇制も維持される。なにしろ憲法は天皇は世襲制と定めているのだから。

男しか天皇になれない時代は終焉させないと行けない。女性でも天皇に即位できるよう、そして女性天皇の直系が民間人と結婚しても続くよう男女問わず第一子相続制度に皇室典範を改正するべきである。男系女系と言うコンセプト自体時代遅れだ。両系にすれば性別などどうでも良くなるはずだ。父方だけ辿って行かなければ天皇にありつけない、母方ではどうして駄目なのか理解できない。母方でも天皇にありつければ天皇の子孫ではないか。父母どちらとも天皇にたどり着ければいいではないか。

「天皇の権威」

勝谷氏が男系と言う「形」が天皇の権威を持たせていると言う。現皇室典範ではそうだし、過去の天皇もそうだった。だから皇室典範を改正すれば第一子相続という「形」が権威を持たせるのだ。つまり「形」をずらすのだ。そもそも天皇の根本の権威は憲法によって与えられている。憲法が天皇の地位を定めているのであり、憲法にある天皇の条文をすべて削除したら天皇制は日本から姿を消す。よって日本は君主国家ではなくなってしまう。つまり天皇の権威を与えているのは神ではなく国民なのだ。たとえ男系を廃止して性別を問わなくなっても天皇の権威は憲法が改正されない限り失うことはないのだ。それにもかかわらず、あたかも男系をやめたら天皇が権威を失ってしまうように改正反対論者は話しているが。

また勝谷氏は天皇の権威をローマ教皇のと比較した。ローマ教皇の権威は宗教的でありローマ皇帝から来ているのだ。シーザーも教皇の称号を持っていた。ローマの宗教の首長が「Pontifix Maximus(教皇)」であり、キリスト教がローマの国教となるまではローマ皇帝は教皇でもあった。そこからローマ皇帝と教皇職が分離したのである。ペテロが初代ローマ教皇というが、それは嘘だ。ペテロは初代ローマ主教であり、教皇ではなかった。教皇というのはローマの宗教の首長だったのだから。だがローマ教皇はローマ皇帝から分離され、ローマ主教と合体したのだ。だからカール大帝、オットー一世、ナポレオンもローマ帝国と教会の権威であるローマ教皇から戴冠されるのである。しかしナポレオンは自ら教皇の前で戴冠してみせたが。あれこそフランス革命がヨーロッパを世俗社会にした、つまり非ローマ化した新しい帝国を築いた瞬間だった。19世紀の間にナポレオンの戴冠式、そしてニーチェの神の死の宣言、完璧にローマ帝国の権威を引き継ぐローマ教会首長の権威が砕け散った世紀だった。

そしてローマ帝国の権威はどこから来ているかと言うと、それはギリシャのトロイである。トロイ王国のパリス王子の従兄弟のアエネイスである。アエネイスがローマの始祖神的存在だ。つまりトロイ戦争がきっかけでトロイ人がイタリアに亡命し、その子孫がローマを築いたのだ。

しかしそのような神話はだれも真に受け止めていないし、現にヨーロッパで帝国だった国はすべて共和制となっている。またローマ帝国の権威もローマ法王が引き継いだが今では単なる一宗教の首長にすぎない。ナポレオンによって国家権力を一君主に授ける権威は失われたのだ。天皇の権威も神格は否定されたので、神話による裏付けは国民を拘束しない。憲法が天皇の地位を定めているだけである。皇室典範も国会が定めており、天皇の権威は国民によって与えられている。だから男系を廃止したら権威が失われるというのは的を得ていないのである。

「中華思想」

日本の象徴たる皇室が小人であっては歪んだ中華思想の日本人観の範疇にはまってしまう。漢民族は東西南北の人々を野蛮人とし、東夷、西戎、南蛮、北狄と呼んだ。その思想から書かれたのが魏志倭人伝であり、魏書の東夷伝の中の倭人についてである。「倭」とは漢語で「ちび」という意味であり、指輪物語で言えばホビット族のようなものだ。陛下が江沢民と並んだ時の映像を見た時は江沢民がプレデターのような大男に見え、陛下をまるで「倭人」と罵っているように見下ろしていた。これでは中華思想の偏見に完全に当てはまってしまうではないか。まあそんな思想自体お粗末なものだ。現在の世界の中国はアメリカである。だからあの共産国と台湾を「中華」とか「中国」と呼ぶのには抵抗がある。国連で「チャイナ」と呼ばれているのが適当だと思う。とにかく日本人は断じて「倭」ではない。皇族も将来は民間人と結婚しだしたので身長も高くなるだろう。よって「倭」というステレオタイプを根絶することが出来るのだ。それこそ中華思想からの脱属領化だ。

「現代のトンカラリン」

日本の象徴たる皇族がフリークショーのように世界の見せ物になっては行けない。皇族と言うともっとなにか凄いステータスのある方々だというイメージがあった。しかし皇族がここまで奇妙に見えたとはショックだった。異星人と言っては言い過ぎだが、普通の人間ではないように見える。皇室だから国民は不思議には思わないのだろうが、普通の人があのような容姿であったなら遺伝子が劣勢な不健康な人と思われてしまうだろう。とくに女子高生には単に「キモイ」と片付けられてしまうかもしれない。

だからこそ神聖なんだという意見もあるだろう。皇族は神の子孫であられるのだから。古代九州のトンカラリンでも巫女の顔は歪んでいたと言うし。ペルーの神官も頭蓋骨が変形していたと言う。神に近い人間はそのような徴があったのだろう。だから普通の人間には見えないのだろう。しかしアメリカ人の友人にも皇族が異星人の家族ように映ったのはそうとうまずい。

皇族がそのように見えたのはとてもショックだった。これが万世一系の皇族かと思うと胸が詰まった。やはりあまりにも男系男子にこだわるのも良くない。「男」という同一性は国家元首には国際的にもう通用しないのだ。女系女性天皇も認めるべきである。それに天照大神は女性であったのだから女性から天皇の権威はスタートしていることになる。長子であれば日嗣になれるように改革してもらいたい。

長い間隔離されていると神聖なものでさえおぞましきものになってしまう。いや神聖なものとおぞましきものも表裏一体ではないかとさえ思えてくる。逆に神聖さが人を蝕んでしまう。これまでの皇族は自分を神聖とし臣民をおぞましきものとして交配するのを避けてきた。しかしその結果として神聖どころかアメリカ人だけではなく日本人の目からでさえ「おぞましい」と受け取られてしまっているではないか。血による同一性は人を滅ぼすのだ。だからあまりにも血にこだわる必要はないと思う。それより異質なものをどんどん取り入れて行った方が良いと思う。事実、民間の方々との結婚によって生まれてくる皇族はより健康的になると思う。天皇制の存続もより強化できる訳だ。血の同一性を脅かすと言われた民間人との結婚は奨励されるべきである。外部と結婚しなければ同一性を保つどころか皇室自体滅びてしまうのだから。


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【2006/02/26 06:22】 | 皇室
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毎日新聞によると今国会改正は「賛成」39%、「反対」55%ということであり、民意によって今国会での法案提出は断念したようだ。小泉首相の唯一のバックボーンである国民の支持がなかっただけに、仕方なかったのだろう。ただし今国会の提出に反対であるが女系女性天皇については賛成者が多数派を占めている。さらに女性天皇については80%近くが容認しており、女系については60%以上が容認している。つまり男系男性天皇制を維持しようという勢力は今回は停戦になっただけで勝ったと勘違いをしているが、ひとたび戦いが始まれば敗北が待っているだけなのである。

小泉の論点であった現法律では天皇制の維持が難しいというのは慶事で骨抜きにされた。しかし世論の半数以上はたとえ紀子さまの子供が男子であっても改正すべしとしている。つまり世論は天皇制の維持よりも女性にも天皇になる権利を与えたいのである。そう、女性が天皇になれないのが問題なのだ。私もその考えであり男女平等の精神を天皇制にも反映させて世界に示すのである。天皇は日本国憲法では日本の象徴なのだから。

天皇は未だに聖域と考えている人もおり、皇室典範改正は不敬罪に当たるとするが、戦後から天皇は聖域ではない。不敬罪も廃止されたし、神格は否定された。確かに大日本帝国憲法では神聖不可侵であったが、そのため皇室典範は憲法よりも上とされたが、現憲法下では皇室典範は国会が決めるのである。さらに世論が女性天皇を支持しているので小泉政権の後継者も改正案を国会に提出しなければならない。

男系を固持し、なお女性は天皇になるべからず、傍系や側室などの復活を主張する差別主義者の考えには国民のほとんどが反対していることに安心した。それは何よりも嬉しい朗報だ。日本人も世界に誇れる国民となったのだ。あとは皇室の改革である、それによって国際社会で名誉ある地位を占めることが出来るのだ。

【2006/02/13 06:30】 | 皇室
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